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本だけでは伝えきれなかったこと

第2部 Blendによるアプリケーション開発の実際 Chapter 5 基礎編:Blendファーストステップ

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基礎編の概要

基礎編では、Blendの使い方を中心にWPF機能の基本的な使い方を一つのアプリケーション作成を通して解説しています。基礎編を終えるころにはBlendとWPFの関係や、Blendの操作方法が身に付いていることと思います。とは言えBlendやWPFの機能の全てをお伝えすることは紙面の関係上無理ですので、この後のチャプターの実践編やMSDN、他書を参考にWPFの深淵な世界に潜っていただければと思います。

Blendについて

実は現在のBlend(Ver.1)では、WPFの全ての機能を使えるわけではありません。GUIを作成するために十分な機能は入っているのですが、例えばアニメショーン機能などは、Flash開発環境と比べるとまだまだ劣っている気がします。また、テンプレートやスタイルを主体的に作ることもできません。このあたりを含めBlendを良い方向に進化させるのはBlendユーザである我々次第ですので、要望などはドンドンマイクロソフトへ伝えてましょう。ぜひ。

次世代GUI

Windows Vistaの登場によってGUIの新しい地平が見えてきました。ただ技術的にはWPFに目新しいところはあまりなく、XAMLはFlexでいえばMXMLだし、Webで言えばHTML/CSSでごく当たり前にやってきた表現方法です。また、ハードウェア描画についてもMac OSXのQuarz2DやLinuxのXglなどでは実現ずみですし、Windowsの世界でもDirectX技術によってゲーム開発の世界では普通に行われていることです。ただWPFの優れている点は、これらの技術を巧く纏めあげ、またExpression Studioのような強力なツールを同時に提供してきた点です。(ツールはまだまだ発展途上ですが・・・)

このようなWPFやBlendを使うことによって、どのようなGUIの世界がくるのでしょうか?Flashでよく作られているWebコンテンツ系ではないユーザーインタフェースにWPFのアニメーション機能はどのような地平をもたらすのか?今、世界中の開発者がこの疑問へチャレンジしているのだと思います。それはWPFに限らずAdobe AIRやMac OSXなど色々な技術畑の開発者から発信されることでしょう。

また、所謂システム開発系の人たちだけでなく、グラフィックデザイナー(コミュニケーションデザイナー)や、情報デザイナーのような他業種のスペシャリストがシステム開発に参入してきています。このような多様な人たちがどのようなものを産み落とすのか?とても楽しみですし、我々も何らかの提案ができればと思います。

皆さんもBlend+WPFという強力なツールを武器に、この大きな波に乗りませんか?

このチャプターの執筆者

安野 俊幸安野 俊幸
エクスペリエンスアーキテクト

中学時代にQuick Cに出会い、その後J2EEを使ったWebシステム開発に携わっていたが、ユーザーインターフェイスの重要性に気づき2ndfactoryへ参加。現在はWPFを使った開発に従事しつつ、(趣味で)OSXのCocoaを勉強中。

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