Windows ストアアプリ ZeRo.agri / 日本マイクロソフト株式会社様

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明治大学、株式会社ルートレック・ネットワークス、日本マイクロソフト株式会社と共に、明治大学黒川農場で研究を進めている養液土耕栽培について、クラウドサービス Microsoft Azure や Windows 8 タブレットなどの ICT を活用した、新たな農業スタイル・農業ビジネスの在り方を示しました。
ルートレック・ネットワークスは、M2Mの自動制御で作物に適量の養液を与えるクラウドシステム ZeRo.agri の製品企画・開発・販売をおこなっており、弊社は ZeRo.agri の UI デザインを担当しました。

どういう悩みがあったか?(なぜその仕組になったのか)?

農業の課題として、就業人口の減少や事業継承の難しさによる高齢化、過剰に与えた農薬による環境汚染、またTPPへの準備などがあります。またこうしたさまざまな問題を抱える中でも、多くの農家ではこれまでの経験により培われたノウハウと勘に頼った農業経営が主流でした。
明治大学黒川農場では、環境保全型農業として、養液土耕栽培という土壌に作物を栽培し、水に肥料を溶かした培養液を、必要なとき・必要な量だけ、点滴のようにゆっくりと与える栽培方法の研究を進められており、この養液量の自動制御を ZeRo.agri が実現しました。農家が農場以外の場所でも作物の状況を確認することができるようになり、農作業以外の業務に時間を充てられる「攻めの農業へ転換していく時期がきている」と考え取り組みました。

アプローチ・解決策

クラウドとタブレットの利活用
ビニールハウス内の土中に設置したセンサーで常時取得している情報をクラウド上に集めて、分析、解析し、その結果をもとに、養液を必要なタイミングで必要な量だけ作物に自動で供給するシステムとしました。

結果(でどうなったか?)

本システムの導入により、約120万円の投資で収穫量は20%増加
2013年5月29日にその成果報告を兼ねた見学会を報道関係者向けに開催、取組み自体への関心から「日本の農業 未来のカタチ」というタイトルでテレビ東京様に取材いただき、「ワールドビジネスサテライト」で紹介
日経コンピューター 2013年6月13日号に掲載